世界を変えるための17の目標 宇部SDGsクラブ

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2023.12.11

「動物と対話しよう!」せかい!動物かんきょう会議 動物園プログラム

12月3日(日)、今年度も、将来のSDGs人財の育成プログラム「せかい!動物かんきょう会議 動物園プログラム」が開催されました。

場所はときわ動物園、市内の小中学生と保護者25名の皆さんが参加されました。

「せかい!動物かんきょう会議」は、子どもたちが動物の立場になって人間との共生や環境問題について考え、SDGsの視点から問題解決を話し合う交流プログラムです。

なかでも、この動物園プログラムは、園全体が生息環境展示である「ときわ動物園」をフィールドに、より自然に近い環境で暮らす動物たちと対話し考える、特別なプログラムです。

ときわ動物園の職員の皆さんからの説明を聞きながら園内を見学し、シロテテナガザル、コツメカワウソ、ニホンザルについて、動物たちが生活している環境、食べ物、動物たちが直面する環境問題などを学びました。

その後、体験学習館モンスタにて、観察した動物ごとのグループに分かれ、インストラクターとともに、子どもも大人も一緒になってワークショップを実施しました。

まず、自分が考えた動物のキャラクターを作成します。次にそのキャラクターになりきり、動物の立場から自然の中で起こっている問題を訴えました。最後は再び人間の立場になって、自分たちがすべき解決策や自分たちができる行動を考え、一人一人が発表をしました。

たとえば、パーム油(植物油)は、私たちが消費する多くの食品や生活用品に使われていますが、原料が植物由来であるため自然に優しいように思われます。しかし、消費のニーズにあわせて無計画に生産地を拡大することで熱帯林の減少を招き、そこに暮らすシロテテナガザル等の野生動物の生活圏を狭めてしまいます。また、その結果、生活圏を失った野生動物たちが人間の暮らす領域に入ることで、また新たな問題が発生しています。

いま、世界で起きている問題と自分たちの生活との関わりを知ることで、普段の自分たちの行動を振り返り、環境のために今すぐ自分たちができることを考え、行動することが、自分たちの未来を変えていきます。

「SDGs未来都市うべ」の取り組みの特色は、このような、それぞれの立場でSDGsに取り組む「人財」の育成です。とりわけ、未来を担う子どもたちには、自分たちが暮らす未来について考え、未来をより良いものにするための行動ができる人になってほしいと考えます。また、大人たちは、子どもたちの未来のために責任を持ち、今できる事をしっかりと心がけ行動していかねばなりません。

これからも宇部市は、子どもたちの暮らす未来の事を考え、2030年のSDGs達成に向けて、様々なステークホルダーと連携・共創し、持続可能な社会の実現を目指します。

最後に、インストラクターの皆さま、そしてご協力いただいた「ときわ動物園」職員の皆さま、今回もまた楽しく学ぶ特別な機会を提供していただき、ありがとうございました。

 

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