山口県産農産品からつくる新医薬品-山口から世界へ-
●山口県内のフィールドワークや農産品の探索及び有効成分の抽出処理と各種生化学試験の実施
萩物産協会・道の駅萩往還に山口県内の農産品の利用や特徴についての専門的助言を頂きながら、県産の農産品の探索を進めております。また研究の材料となる農産品の提供については、JA山口県小野茶業組合およびJA山口緑茶センターから頂きました。これらの農産品の分析について山口大学医学部歯科口腔外科学教室のご指導の下、各種生化学試験を通じた有効成分の科学的評価を行っております。
●栄養補助食品の試験開発、製造
上述の研究結果を元に栄養機能食品を開発します。既に昨年度は有効性の認められた農産品を原料としたサプリメントを試験的に開発しました。本年度についても有効性のある農産品由来のサプリメントの製造を行い、医薬品への萌芽的な研究の第一歩とします。
●宇部市ビジネスプランコンテストでの発表
毎年、市内におけるスタートアップの登竜門でもある宇部市ビジネスプランコンテストにおいてこれらの研究アイディアと開発した商品について発表を予定しています。発表および審査を通じて、プロの起業家や専門家の方々に製品化に向けての助言やご指導を頂き、販売化の実現を目指していきたいと考えています。
●山口大学オープンキャンパス、大学祭での活動紹介
大学での受験生や地域の方々向けのイベントを通じて本プロジェクトの紹介を行い、山口大学や宇部市の魅力またSDGsの啓発を発信する他、参加者の方々からも地域の根付く農産品やその利用法についての情報を募るなど双方向での広報活動を行う予定です。
●市内の小中高生への化学実験教室とディスカッション
今回のプロジェクトには宇部の小学生から高校生までの学生さんにも学生研究員として参加して頂くことになりました。学生研究員の皆さんには大学にお越し頂き、学年に合わせた科学実験教室の実施を行う予定です。また研究プロジェクトについて自由に議論して頂くことについても予定しています。実験教室やディスカッションを通じて基礎科学に対しての考え方を育んで貰う他、子供達の自由な発想からは斬新なアイディアや視点も期待されます。
●山口大学医学会での学術講演発表、国際学会Asia/CJK Symposium on Analytical chemistryでの発表
プロジェクトの研究成果については学会等での発表を行う予定です。国際学会での発表についても視野に入れており、文字通り山口から世界へを体現します。